AZ-1 フロントフード内にバッテリーターミナルを置く

 2017-04-22
AZ-1はリアエンジンで、バッテリーもリアにあります。
フロントで電源を取ろうと思ったらちょっと面倒です。
今後の電装弄り容易化のため、フロントにもバッテリー電源を引っ張ってみます。
 

事の発端と放置期間とプロジェクト再始動の事

元々はヘッドライトの照度確保のために良質な電源・グラウンドを用意してあげた方が良いかな?と思っていたのですが、以前調査した際バッテリー電圧14.18V、ヘッドライトバルブ側電圧12.76Vでドロップは1.42Vという事実が判明し、意外とドロップしてないなと思って後回しにしてきました。
もちろん、1.42Vはドロップしているわけですからこれがもっと小さいに越したことは無いのですが、リアエンジンリアバッテリーであることを考えるとこの程度のドロップはまだ優秀な方かな?という印象が強く、リファイン工作の面倒さを考えるとモチベーションを保てなかったのです・・・ 20年経った軽自動車でこの値なら、MAZDAの設計者はこの辺にちゃんと気に掛けて設計してたんだと思います。

そして先日GDR190jを購入し、駐車録画というものを使ってみるとすぐにバッテリー電圧制限に引っかかってしまうことを実体験し、やはり電圧ドロップは小さくしたいなぁと思うに至りました。(駐車録画自体は単に切っ掛けであり、目的というわけではない)
以前からコンソール裏電源とECU電源の電圧差が気にはなっていましたから、なにか切っ掛けが必要だったのです。
エンジン始動前のACCポジションにした際の、ラジエータファンが回るなどの大負荷は掛かっていない状況にもかかわらずターボタイマー(ECU配線からの給電)とレー探(コンソール裏の配線からの給電)とで、11.20Vと10.5Vという表示。その差は0.7V。ファンが回ってたりヘッドライト点灯するなど負荷が掛かっているときなら別に気にならない程度なのですが、低負荷なのにこんなにドロップしてるとキモチワルイ・・
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写真左がターボタイマー(中古車入手時の装備)の電圧表示 = ECU配線から給電
写真右がレー探の電圧表示 = コンソール裏から給電



リアからフロントを結ぶ配線作業

ホームセンターで太めの電線を6M程購入し、コルゲートチューブで保護した上でリアからフロントまで引き回しました。
丁度エアコン配管がコンプレッサからコンデンサまで車両を縦断しているのでそれに沿わせる形で配線をひきました。狭い箇所は車載ジャッキのハンドルを使って引き上げて、両端はとりあえず余裕を見てちょっと長めに切断してバッテリー横とブレーキブースター前方とにクルクル巻いて置いておく(=放置)
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エアコン配管のカバーを外すのにボルトを5本も折ってしまいました。 安らかに眠り給え・・ラーメン。
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コルゲートチューブはホームセンターに丁度良いのが無かったのでストレートの内径10.7mm/外径14mm/5Mのものを使いましたが太さ長さ共に丁度良い感じでした。
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・・・という作業をしたのが2015年2月のこと。。



端子ボックスの作成

時は流れて2017年4月。2年以上の休眠期間を経て、プロジェクト再始動です。
まずバッテリープラス側端子を絶対にショートさせないような端子箱の作成から始めます。

ダイソーで適当な(自称)ステンレスアングルを購入してきてイイカンジの長さにカットし、固定用のM6ネジをロウ付けで固定します。保護用のプラスチック箱はamazonで電子工作用?のものを適当に選びました。
溶接でも良いかと思いましたが溶接機を引っ張り出すのが面倒だったのでロウ付けにしました。荷重がかかるような場所では無いので。 ロウ付け面積が大きくとれる低背のトラスネジを使用しています。
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ホームセンターで長めの(自称)ステンレスアングル材を購入し前述の箱がイイカンジに嵌る位置にロウ付けで固定爪を設けます。
ロウ付けはご家庭のキッチンでも作業できるのでお手軽で良いですね。難点は近い位置へ再度のロウ付け作業は適さない(溶けちゃうので)ということくらいかな。
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購入した箱には箱自体の固定用にツバが付いていましたがこれは今回要らないので切り取っちゃいました。こういうときにリューターがあるとめっちゃ便利です。手ノコでも同じ事できますが、必要な労力が段違いですね。当たり前ですけど。
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続いて配線を通すために側面に穴を開けます。四角く切り込んでもよかったのですが、フタのリブとのかみ合い部を残すために台形っぽく切りました。これもリューターがあれば簡単にサクサク切れます。
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配線部材と絶縁用の箱の加工は大体こんな感じで完了。



車体へのフィッティング確認と最終仕上げ

個々のパーツの準備が出来たら車体への取り付けも考えながら、全体の仕上げをしていきます。

まずは取り付け予定地にあてがってみてアングルの長さや箱の向き等細かい調整をします。
固定位置は右前輪タイヤハウスに生えているボルトにしてみます。これは何も取り付けされてないボルトだったんですが、何用なんでしょうかね?位置的にABSユニット用でしょうか?
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固定ボルトは長年のゴミだか錆だかシャーシブラックだか分からない謎の物質Xで覆われていたので、ダイスで表面をさらってキレイキレイしました。M8のボルトですね。ダイスでさらった表面は生の金属が露出しているので油を塗布した上で、本使用まではステンボルトを被せてあげました。
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これが細かい修正を施したパーツ類。外見にあんまり変わっているようには見えませんが、私の脳内には完成形が見えています(^^ アングル材の穴はM8ではちょっとだけ小さかったので拡張しておきました。バリで車体側の塗膜を削って錆を呼んでは困るので素手でニギニギしても痛くないようにバリを取っておきます。リューターでチョチョイッです。
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箱とアングルを固定します。固定にボルトナット、ネジ類は使用できません。金属製だとショートの危険がありますし、樹脂ネジなどは振動があるような箇所には使いにくいです。なので接着剤の出番です。溶接並みと噂されるJBウェルドを使います冷却水サブタンクを応急修理した際の残りです。接着面を400番程度のサンドペーパーで荒らし、その後しっかりと脱脂します。
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JBウェルドはいわゆる2液性エポキシ接着剤です。3年前くらいに使用したものの残りでしたが、主剤も硬化剤も変質せずちゃんと以前の状態を保っていました。さすがJBウェルド!こういう接着剤を練る作業のためにPP(ポリプロピレン)のシートがあると便利ですので、ダイソーなどに行った際にストックしておくと良いです。PPはそれ用の専用の接着剤以外は接着できないので、このような作業には最適です。ボードではなくシート状のものであればハサミで自由に切り出せますし、ヘラとしても使えてとても便利。
JBウェルドは完全硬化まで24時間なのでゆっくり作業しても大丈夫です。(速乾性のクイックウェルドもありますがそっちは硬化30分だったかな?) Cクランプで固定し、布団乾燥機の温風を吹きかけて硬化促進を図っていますが効果があるかは謎。
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JBウェルドが硬化したら要所にマスキングテープを貼り付けて塗装します。バッテリーのプラス端子なのでやはりここは赤色をチョイス! 蓋固定用のビスはホームセンターで樹脂用タッピングと書かれているモノを使用しました。何度か開け閉めしましたが、イイカンジのネジですね。蓋には透明テプラで BATTERY TERMINAL とマーキングし、その上からクリアを噴いて剥がれ防止としました。ワザワザ手間掛けて作ったので多少は色気を出して行きます(^^
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車両への取り付けとついでのアーシング

ブツは出来上がったのであとは予定通りの場所に取り付けていくだけ!配線は以前引き回したものがあるので圧着端子で処理してターミナルボックスに固定するだけ!
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バッテリー側はこれまた既にひいてある配線を接続するだけ。プラス側は安全のため40Aの管ヒューズを付けました。手持ちのオーディオ用の管ヒューズホルダを使ったのですが、防水性に疑問があった(一応Oリングは付いてますが・・)ので自己融着テープで気持ち程度の防水処理としました。うーん、ここはスローブロータイプのヒュージブルリンクにしたほうがいいかな・・・今後の課題ってことにしておきます。
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ついでにグラウンドの供給を安定化させるためにいわゆるアーシングを追加しておきます。私はアーシング教信者というわけではないのですが、古い車なので良好なグラウンド電位の安定化と低インピーダンス化には多少の寄与があるのではと期待は持っています。なので取り付け位置には大きなこだわりはありませんが、とりあえず全体的に散らしてみました。今回新設したバッテリーターミナルボックスは既に車体アースに落ちているので左フロントのファンリレー(?)の固定ボルトと、左目横の集合グラウンドターミナル取り付け部、そして適当にボンネットキャッチのボルトに共締め。精神上の効果があります(^^
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とりあえずこれでしばらく走ってますが、特に振動で壊れるとかは(まだ)ありません。
アーシングの効果は・・・実感は出来ませんが、まぁ無いよりはマシなんじゃないですね・・ 今度電位測定してみるか・・?
 
 
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